今現在きちんと飼育していると言える小学校も存在することでしょう。すべてが私が関わった小学校のような飼育をしているわけではないでしょう。(そう思いたいです)しかし、そのような学校は先生(特に飼育担当の先生)に多くの負担がかかっているのでないでしょうか。

 

そのような学校に問いたいことがあります。

 

質問1:「飼い主とは?」で述べた

 「9.病気になったときに獣医の指示通りのケアができる。」

はできるでしょうか?

 実際に私が学校のうさぎの病気で経験したことですが獣医さんに一日に4回点眼の指示を受けました。早朝、夜を含めて行いました。2回目は大晦日、お正月もかかっていました。学校内でできますか?するとなれば先生方の負担はかなり大きいです。

 

質問2:「飼い主とは?」で述べた「10.介護が必要になってもきちんとお世話できる。」ということについてはどうでしょうか?

 例えば頻繁にお下の世話が必要になったときどうしますか?そのまま学校の飼育小屋で飼うことはお世話時間の関係で無理ですし、介護が必要なうさぎに介護をしないことは虐待になります。 では、里親に出せばいいのでしょうか?とはいっても介護が必要なうさぎを引き取ってくれる里親を探すのは困難なことです。万が一見つけられたとしても「学校はうさぎが元気な時は飼うけれど病気になったら見放す」ということになってしまい、虐待にはならないとしても無責任にはなります。感性の強い児童は傷つくのではないでしょうか。

 

質問3:温度管理は本当にできていますか?

 ほとんどの飼育小屋は屋外です。その状況でアナウサギが快適に過ごせる18℃~24℃を保てていますか。

 

質問4:動物アレルギー、イネ科アレルギーの児童が入学または転校してきた場合、児童(飼育係、アレルギーを持つ子)の心に配慮し、うさぎに対しても責任ある対策をとれますか。

 

 学校は児童の健康に配慮しなくてはなりません。そうなるとうさぎを里親に出すことになるでしょう。そのことを飼育係の児童や他の児童にどのように説明しますか。また、アレルギーの児童が自分のアレルギーでうさぎが里親に出されることになったことをもし知ったらどのように心のケアをしますか。

 

質問5:愛情を持って飼育する体制がずっと続く保証はありますか。

 

 愛情を持って飼育できている学校は飼育担当の先生の資質に依るところが大きいと思います。愛情は仕事と違い引き継ぎはできません。うさぎに関心がない先生が飼育担当になったとたん状況は一転するでしょう。

  

質問すべてに「はい」と明確に答えられる学校は存在するのでしょうか。