市民の提案(教育関連)をしました。

 

このHPではうさぎを取り上げていますがうさぎ以外の哺乳類・鳥類一般で提案しています。


学校における動物飼育の虐待防止について

1.要望:

 ①虐待や無責任飼育を防ぐため新たに哺乳類・鳥類を学校で飼わせないように

学校へのご指導をお願いいたします。

 ②市内の学校の動物飼育に関わる実態調査と改善への指導をお願いいたします。

  実態調査は具体的な学校名は伏せるとしても公表していただきたいです。

  実態調査例をエクセルファイルで添付します。

 ③今後、市として学校での動物飼育の指導指針をお聞かせいただきたいです。

 

2.要望の目的:

 ①学校飼育の中で犠牲になる動物をなくす。

 ②児童に虐待(注1)飼育を見せない・虐待飼育をさせない。

(注1)環境省のホームページ 動物愛護法の項より抜粋

   「動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい、正当な理由なく動物を殺した り傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます。」

 

3.要望の背景

私は学校で飼われているうさぎが休日のお世話が行われていないことに気がつき、ボランティアとなり休日のお世話をすることになった学校の近隣に住む者です。

先生方に問題を認識していただき、少しでも改善されればという思いで活動を続けています。しかしながら、残念なことに学校は虐待に対して問題意識を持っておられないご様子です。

   学校がある日もお世話がなかったり、獣医の先生からうさぎの主食である乾燥牧草を与えるようご指示があったことを複数の先生に何度となくお伝えしても予算がないとのことでペレットのみで飼育するとご連絡がありました。その他多くの問題点があります。

   学校で虐待が行われているということは教育の場で法が犯されているということですし、児童にも虐待飼育を見せること、させることにつながるので由々しき問題だと思います。

   また、ネットで調べると私の関わっている学校以外でも同様またはそれ以上の虐待が多く報告されています。情報の発信者の多くは(元)児童、保護者です。

 

 4.虐待の原因

   なぜ学校で虐待は起こるのでしょうか。この問題はどこの小学校でも起こりえることだと思いました。

虐待の原因は「飼い主不在」であることだと思います。

ここでいう飼い主とは、「その動物に愛情、関心、知識があり、その動物がどのような状況になっても一生に責任をもって飼育する気持ちがある人」です。

では、学校飼育での飼い主はどなたでしょう?

「飼うことを決め、動物を迎え入れる」のは校長先生でしょう。しかし校長先生は飼い主ではありません。異動すれば関係がなくなるからです。要するにその動物の一生に責任を負うことになる重大な決定をするにも関わらず、責任はとらない(取れない) という矛盾を抱えることになります。飼育担当の先生も異動があります。

また、先生方(特に飼育担当)に飼育動物に対して愛情や関心があるかというと必ずしもそういうわけではありません。そうでないから虐待が起こっているわけです。

動物に関心がないことは他人から非難されるべきことではありません。しかし、そういう人たちが飼育に関わったり、児童を指導する立場になることは虐待を生む可能性が高くなってしまい、児童に虐待飼育を教えてしまう結果になるため避けなくてはなりません。

   飼い主不在である小学校で動物を飼うことは以下の点で無責任飼育や虐待を招くという問題を潜在的に含んでいるのです。

・動物の一生に責任を負うことなく飼い始めること。

・飼い始めを決定した人が飼育(責任)を放棄すること。

・動物に愛情・関心のない人が飼育および飼育指導に携わること。

・責任の所在が不明瞭にならざるを得ない組織で動物を飼うこと。

 

5.学校で動物(哺乳類・鳥類)を飼ってはいけない理由

 

5-1.アレルギー問題

 動物アレルギーなどを持っている児童がいる可能性があります。今現在該当者がいなくても今後出てくる可能性はあるのです。

 その時学校はどうするのでしょうか?里親に出すのでしょうか?それも無責任です。飼育に携わる児童やアレルギーを持った児童への心の配慮はどうするのでしょうか。

 このことに関連した記事をご紹介します。鳥インフルエンザが流行ったときの学校の対応についてです。

・・略・・鳥インフルエンザ感染に伴う一連の騒動により、学校での鶏やチャボの飼育について、子どもを飼育からはずしたり、チャボ達を処分したり、元の飼い主に返す小学校が相次いで、処分を頼まれた家畜衛生や保健所の方々や地域獣医師、そして動物から離された子どもたちが、辛い思いを噛み締めている。

 219 日に日本獣医師会が、学校の鶏飼育について「子どもの体の健康を心配するあまり、心の健康を軽んじるべきではない。学校における動物飼育の意義を問い直していただきたい」と「緊急提言」をプレスリリースしたとおり、鶏への処遇については、児童との関係を考慮しなければならないだろう。

 

5-2.すべての先生に動物に対する愛情・関心・知識があるわけではない

 実際に学校で虐待飼育が行われいるのが証拠です。

マニュアルを作成し適正な飼育や飼育指導を心掛けることは有効な手段かもしれません。しかし、愛情や関心はわくものであり、知識のように学習できるものではありません。

動物に対する愛情・関心・知識のない先生から動物に対する愛情や責任を児童が学ぶことはできません。学べないならまだしも自分たちの都合でお世話しなくてもいいなどの虐待飼育を学んでしまいます。

 

5-3.飼育担当の先生へ大きな負担がかかるか ネグレクト(虐待)か

 飼育現場の鍵を握っているのは飼育担当の先生です。

 その先生が動物に対しての愛情・関心・知識をお持ちであれば適切な飼育や指導が行えるでしょう。しかし、その代わりに大変な負担がかかります。そのような先生でない場合は虐待が起きてしまうでしょう。いずれも良いことではありません。

 

5-4.病気・介護に対応できない

 学校での動物飼育は動物が元気な時が前提になっているのではないでしょうか。

 病気になったときにすぐに病院に連れていけるでしょうか。また、病院から指示された投薬など(例:一日4回。もちろん休日もです)できる体制は整っているでしょうか。 

 頻繁にお下の世話が必要になったときどうするのでしょうか?そのまま学校の飼育小屋で飼うことはお世話時間の関係で無理ですし、介護が必要な動物に介護をしないことは虐待になります。 では、里親に出すのでしょうか?とはいっても介護が必要な動物を引き取ってくれる里親を探すのは困難なことです。万が一見つけられたとしても「学校は動物が元気な時は飼うけれど病気になったら見放す」ということになってしまい、無責任にはなります。感性の強い児童は傷つくのではないでしょうか。

-5.飼い主不在

飼い主(動物の一生に責任を負う人)がいないと無責任飼育・虐待飼育になる可能性が高いのです。学校では動物の一生に責任を持つ飼い主がいません。(「4.虐待の原因」参照)

5-6.温度管理 屋外飼育環境(うさぎに関する項目)

 飼いうさぎは、ウサギ目ウサギ科アナウサギ属に属します。アナウサギ属が快適に過ごせる温度は18~24℃と言われています。屋外飼育の場合、この温度に保つのは無理です。ある獣医さんはうさぎは学校飼育に適さないとおっしゃっています。

 


学校飼育調査

1 貴校では動物を飼育していますか。

□ 飼っていない(2番へ進んでください)

□ 飼っている(3番へ進んでください)

 

2 飼わない理由を教えてください。

□ アレルギー問題(児童や職員の健康のため)

□ 教師に時間がない。

□ 予算がない。

□ 飼育小屋がない。

□ その他

 

2番を答えた方はこれでアンケートは終了です。

 

3 動物を飼い始めた責任者はどなたですか。またきっかけは何ですか?

□ 前任の校長 (きっかけ:                  )

□ 現在の校長 (きっかけ:                  )

□ その他(    )(きっかけ:               )

 

4 動物の種類、数、飼育形態を教えてください。

□ ウサギ  (♂: 羽、♀: 羽)□屋外 □屋内 □その他

□ モルモット(♂: 匹、♀: 匹)□屋外 □屋内 □その他

□ ハムスター(♂: 匹、♀: 匹)□屋外 □屋内 □その他

□ ニワトリ・チャボ(♂: 羽、♀: 羽)□屋外 □屋内 □その他

□ その他(      (♂: 匹、♀: 匹))□屋外 □屋内 □その他

 

5 児童の他、飼育に携わっているのはどなたで何名ですか

□ 飼育担当教諭・担任(  名)

□ 保護者(  名)

□ 地域ボランティア(  名)

□ その他(        名)

 

6 飼育担当の教諭が飼育担当として費やしている時間は月平均どのくらいですか

複数おられる場合のべで算出してください。

例 児童への指導(飼育委員会やお世話の指導)1時間×4回/月→4時間/月

休日のお世話またはシフト管理 0.25時間×8回+2時間→4時間/月

長期休暇のお世話またはシフト管理 6時間/年+2時間×3回/年→1時間/月

動物病院への検診 年1回1時間→1/12時間/月

動物が病気の時の対応 病院、投薬など 6時間/年

4時間+4時間+1/12時間+1/2時間≒8.6時間/月

□ (   時間/月)   

 

7 一日の平均の世話時間はのべどのくらいですか。(児童、教員、ボランティアを含む)

例 月~金曜日まで:児童4人で10分であれば 40人分

土日:教員が一人15分

40×(5/7)+15×(2/7)≒33人分/日

□ (   )人分/日

 

8 休日(土日祝日)の世話(食事、便の処理など)はどのようにしていますか

□ 飼育担当教諭がしている

□ 飼育担当教諭がシフトを管理し、他の教諭がしている

□ 飼育担当教諭がシフトを管理し、保護者がしている

□ 飼育担当教諭がシフトを管理し、地域ボランティアがしている。

□ その他(                      )

□ 特にしていない

 

9 長期休暇の世話(食事、便の処理など)はどのようにしていますか

□ 飼育担当教諭がしている

□ 飼育担当教諭がシフトを管理し、他の教諭がしている

□ 飼育担当教諭がシフトを管理し、保護者がしている

□ 飼育担当教諭がシフトを管理し、地域ボランティアがしている。

□ その他(                      )

 

10 飼育日誌をつけていますか

□ 飼育日誌をつけており、担当教諭が毎日チェックしている。

□ 飼育日誌をつけているが、担当教諭のチェックはない。

□ 飼育日誌はない。

 

11 児童から動物の健康状況や質問を受け付ける場を設けていますか。

□ はい(具体的に                       )

□ いいえ

 

12 定期健診に連れて行っていますか

□ (  回/年)行っている。

□ いっていない。

 

13 獣医師会に訪問指導の要請をしていますか

□ (  回/年)来ていただいている。

□ 要請していない。

 

14 予算(食事、動物病院、飼育小屋のメンテナンス、飼育備品などにかかる費用)

は充分ですか。

□ 充分に取れている

□ 充分にとれていない。

 

15 動物が病気になったり介護が必要になったときの対応は決めていますか。

□ 決めている(どのような対策ですか下記の枠にお書きください)

 

□ 決めていない

 

16 飼育担当の教諭は飼育の仕方の情報をどこから得ていますか。

□ 飼育本 

□ 獣医の指導

□ インターネット

□ 文部科学省嘱託研究「学校における望ましい動物飼育のあり方」

□ 特に得ていない

□ その他

 

17 うさぎのみの質問です。 

・食事はなにを与えていますか。(               )

・一羽あたりの面積は       ㎡

・床材はなんですか。      □コンクリート □土 □その他

・トイレ容器を設置していますか。□はい □いいえ

・巣箱は設置していますか。   □はい □いいえ

・トンネルは設置していますか。 □はい □いいえ

・爪切りをしていますか。    □はい □いいえ

・グルーミングをしていますか。 □はい □いいえ

・風雨対策はしていますか。

  □はい(具体的に                ) □いいえ

・防寒対策はしていますか。

  □はい(具体的に                ) □いいえ

・防暑対策はしていますか。

  □はい(具体的に                ) □いいえ